「印象派庭園 花美の庭」の愛で方
浜名湖ガーデンパークの「印象派庭園 花美の庭(公称:花の美術館)」は、2004年浜名湖花博に、印象派の画家クロード・モネがつくったフランス・ジヴェルニーの庭を模してつくられた庭園です。
バラや宿根草、1年草などをわけ隔てなく使った混植花壇で、印象派の点描画のように情景をデザインしています。限られた植物しかなかったモネの時代には表現できなかった色彩を、多彩な花々で景色を描いています。
そして、モネが描いた時間と共に移り行く光の心象風景、色彩の移ろいを花壇のテーマにしています。例えば、朝の爽やかな透明感ある光をテーマにした「朝陽の花壇」。太陽が沈み、茜色へと移りゆく色彩を表現した「夕陽の花壇」。そして、全ての色が溶け合いグレーに変って行き、海と空の輪郭がぼやけていく「薄暮の花壇」など… 。
モネたちは、自然の中に見つけた美しいものを、絵具を使い真白なキャンバスに、印象画を描きました。私たちは、印象派画家たちが追い求めた色彩美や空気感が漂う光景を、自然そのものである庭の中に、植物を使って描景したいと思っています。
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